赤ちゃんのヘルメット②-ヘルメット治療の全体の理解

赤ちゃんのヘルメット②-ヘルメット治療の全体の理解

いざヘルメット治療を受けるにあたり、クリニックではまず色々と説明を受けます。そもそもなぜ頭が歪むのか、ヘルメット治療にはどれくらい期間がかかってどれくらいの頻度で通うのか、費用はいくらか、などなど親としてお勉強をしてから治療を受けるか最終的に決める流れです。

最初のコンサルテーションの時に何も言わなくても日本語の資料を渡されました。さすがベイエリア、多様なクライアントへの準備に抜かりがありません。資料と説明で口頭で受けた説明を足したものを以下にまとめてみました。

  

赤ちゃんの頭の歪みの原因

前の記事で少し触れたかもしれませんが、赤ちゃんの頭の歪みの原因にはいくつか理由が挙げられると、クリニックに行った際に説明を受けました。なんと、赤ちゃんがお腹にいる時に子宮内で頭が圧迫される事で歪む事もあるそうで、他の理由(生まれてから寝かせる向きが同じで頭が凹んだ、など)に比べて矯正しにくいそうです。説明を受けて、確かにそれもそうだなと。10か月お腹にいて、ずっと圧を受け続けるのに比べて、生まれてからの歪みの方が矯正しやすそうですよね。実際、私の知り合いのお子さんはすぐに頭の歪みがキレイになったそうです。我が子は、初回のコンサルテーションの時に歪みがなおりにくいと思う、と言われた予想通り、少しはよくなったかな~というレベルでした。コンサルテーションの時には、頭の形を見てもらうのと、妊娠・出産・産後についてヒアリングがあったので、総合的に判断されたんだと思います。ヒアリングは、例えば「早産などでNICUにいたか」や、「出産時に吸引などの措置があったか」、「赤ちゃんの寝る向きはいつも同じ方向を向くか」など。

初回コンサルテーションの時にスタッフさんを待つ時にずっと部屋に流れる映像を見ていたのですが、「頭の歪みはお父さん、お母さんのせいではありません。」と強調されていて、私自身自分を責める気持ちが軽くなりました。両親の気持ちに寄り添うあたり、さすがだなあと感動しました。

  

頭の歪みの種類と度合い

頭の歪みは3つに分類されるそうです。

・斜頭 - 頭を上から見た時に傾いて見えるもので、片方の耳が前に出ている状態。

・短頭 - 後頭部が扁平な状態。

・舟状頭 - 頭が後ろに長い状態。

ちなみに、我が子は斜頭でした。歪み具合を「軽度」「中等度」「重度」に分けていまして、測定の結果「中等度」で治療を勧められました。これ、おそらく赤ちゃんの頭の歪みが気になって来た人はみんな「中等度」以上になるんじゃないか、という思いもなくはないですが、確か保険会社から支払いを受けるために「中等度」以上の認定が必要なんだと思います。

 

頭の歪みの治療が必要な理由

Cranial Technology社が言うには、本当に軽度の歪みが赤ちゃんの時に自然に矯正される事はあっても、中等度、重度の頭の形歪みが自然によくなる事はないそうです。また、治療が出来るのは頭蓋骨が柔らかい赤ちゃんの時(資料には2歳までとあります)だけなので、治療をするならそれまでの間になります。友人は子どものヘルメット治療を始めたのが遅く1歳前後だったそうなのですが、0歳児と比べ頭が硬くなっていたからか治療にすごく時間がかかったと話していました。

資料には、治療しなかったら今後こんな困難に直面する可能性があるよ、と併記していましたが、親としてはこれを見ると「今しか治療できないし治療した方がいいかな」と焦る気持ちになりました(まんまと乗せられてる気もしなくはないですが)。

 

ヘルメットの説明と治療効果

説明書きははしょりますが、赤ちゃんによって治療期間はマチマチです。

治療期間

資料には生後5か月で治療期間8~10週間とありますが、我が子の場合、ヒアリングの結果矯正にもう少し時間がかかる見立てで、ヘルメットを2個(ステージ1とステージ2)作り、トータルで6か月の治療期間という話がありました

実際には、日本に帰国したので3か月程度、ステージ1で終了しました。友人のお子さんはステージ1で頭の形がきれいになり終了したそうなので、ケースバイケースのようです。

治療プロセス

前記事にも簡単に触れましたが、最初のコンサルテーションの後、保険の確認(自己負担額など)をし、それでも治療を進めるとこちらが決断をして初めて治療がスタートしました。なので、我が家の場合は最初のコンサルテーションから治療開始まで2週間程度かかりました

 

つづく