【ネタバレあり】ニューヨークの新感覚の体験型ショー『スリープノーモア』

2020.04.28
ニューヨーク旅行

ニューヨークで何をするか。

やっぱりミュージカル見たい！

でも、ド定番のものじゃなく、ちょっと凝ったものが見たいなあ。

と思って調べたところ、ヒットしました！

オフブロードウェイの『Sleep No More (スリープノーモア)』

こちら、マンハッタンはチェルシー地区のマッキトリックホテル（The McKittrick Hotel）という劇場でやっています。

かなり特殊な、他とは違うショーがみられます。

ここでは、ショーを検討していう方、ショーを見に行く直前の方にまとめました。

1. 概要
2. ショーの事前準備
3. チケットの予約
4. 当日の流れ
5. 私が「目撃」したシーンと考察【ネタバレ含む】
6. 劇場情報

概要

スリープ・ノーモアはかなり変わったショーです。どう変わっているかというと、、、

・ショーは、シェイクスピアの『マクベス』と、ヒッチコック監督の『レベッカ』がベース

・セリフはなく、俳優さんがパフォーマンスで表現するスタイル

・観客は最初に白い仮面をかぶる。仮面をかぶったら、私語厳禁。参加者は「見えざる者（アノニマス）」としてその場の目撃者となる、そういう意味らしい。

・建物全体が舞台でその中のどこか（複数）でやってるパフォーマンスを探しに行く（もちろん、探さず、色んなセットを観察するのもOK)

・パフォーマーが急に走り出したりするので、全速力で走ることあり（もちろん、走らなくてもOK）

・ショーは最初から最後まで見ると3時間。1時間×3でショーが繰り返される（全く同じパフォーマンスではなかったけど）

・何人かでショーを観に行っても、別行動となる可能性が高い。

なんです。

これだけ聞くと、

？？？？？？？？？

ですよね。

なので、若干事前準備が必要です。

時間がない人は、行く直前のネット検索でもOK。次にまとめました。

ショーの事前準備

自分の失敗談をもとに、今後ショーを見に行く方向けに心得をつくりました。参考となれば幸いです。

・当日は汚れてもいい、走れる靴で。

・少しでもショーを理解するために、最低でも「マクベス」の予習をすべし（あらすじだけでも）

・ショーを見る日は、ショー前にあまり歩き回るのは避ける。（自分は、チェルシー地区を歩き回って、疲労困憊の中3時間走り回る苦行に・・）

・できるだけ荷物やジャケットは預けずに済むように行く（最後カウンターで荷物を引き取る時、混雑してました）

・一緒にショーを観に行く友達とは、別れた場合の集合場所を決めておく。（ショーが終わった後、レストランバーで待ち合わせをするのがいいと思います）

チケットの予約

ショー参加時間を選べますが、ショーを楽しむためにも、7:00 か7:15 開始がオススメです。

日本語の予約サイトもあります。値段の差はほとんどないので、日本からの旅行者の方はこちらのサイトから予約するのも手ですね。

→　スリープ・ノーモア　ショー鑑賞チケット　日本語予約サイト

もちろん、英語サイトからも予約できます。

→　スリープ・ノーモア　英語サイト

当日の流れ

当日は、建物入り口でＩＤを見せ、中に入ります（年齢確認）。既に中は暗く、雰囲気たっぷり。

入ってすぐ、荷物を預ける方は4ドルで預けます。コートやカバンは預けないといけないです。

その後、受付で予約者の名前を言うとトランプが渡され、暗い小道を進むようにいわれます。真っ暗な小道をさらに進むと、レストランバーみたいなところに到着。

始まるまで、ここで待ちます。椅子は少ししか用意がないので、座って待ちたい人は早めに到着した方がいいです。

下の写真↓は、予約席。

バーコーナ―では飲み物を頼めますが、これから3時間全速力で走る可能性があるので、お酒は終わった後に飲んだ方がいいと思います。

ぶれてますが、バーコーナ―にいるタキシードの男性も演者。

始まる前から雰囲気がでてきます。

別カウンターの黒いドレスの女性も雰囲気たっぷり。

写真撮影はここまで。

中は写真撮影、私語厳禁。

しばらく待つと、トランプのカード〇番と△番の人集合、と呼び出しがかかります。

友達とショーを観に行ったのですが、ここでお別れに。

中に入ると、仮面を渡されますのでつけると、注意事項の説明です。

・仮面をつけたら、私語禁止

・写真撮影禁止

・もし途中で出たい、といった時は、仮面をつけていない黒服のスタッフさんに話しかける事（出口まで案内してくれる）

それでは、いざ出発です。

最初の選択肢は、階段を上に上がるか下に下がるか。

それからは、自分で俳優さんをして追っかけていくもよし、セットをひたすら眺めていくもよし、休憩するもよし。

私は、主人公マクベスを探してくっついていって、大まかな流れをつかむことができました！

初めて見に行く方は、マクベスをまず探して、彼を追っかけるといいと思います。マクベスは、見たら主人公のオーラがあるのでわかると思いますよ！

次からは、「ネタバレ」を含みますので、知りたくない方はそのままページをお戻りください。

私が「目撃」したシーンと考察【ネタバレ含む】

最初の選択肢「上を行くか下を行くか」は、どうやら階段を上に上った方が正解だったようです。

最初、階段を下に行ったものの、何もみられず探し回るハメに・・・最初は上に上がった方がよかったと気づくも後の祭り。

ひたすら階段を上っていき、最上階(？)でようやくパフォーマンスに出会え、それからは俳優さんを追っかけていき、迷子にならずに済みました。

自分が目撃したシーンと、後で友達から聞いたものを総合すると、内容は、、、

・マクベスが3人殺害したのを目撃。

・寝台で眠っている男性の顔に枕を押し当てて窒息死。ダンカン王か？

・若い男性とバーみたいなところでいきなり殴り合いはじめ、レンガで撲殺。バンクォーか？

・妊婦さんが旅行カバンを持って逃げようとするのを阻止し暴行し始め、壁に投げつけて殺害。マクダフ夫人か？

・マクベスは毎回人を殺した後、マクベス夫人の待つ自身の寝室に行き、夫人二慰められる？マクベス、この時全裸になるので、丸見え！（心なしか、ガン見してた人が多かったような・・・）

・殺された人は、少し経つとまた動き出す。おそらく、亡霊として存在と推察。

・三人の魔女とサタン（悪魔）とマクベスが血の饗宴に興じるシーン。真っ暗な中ストロボをたいてるので、まるでスローモーションで動いているように見えた。全裸の男性の身体に頭だけ羊のサタン（悪魔）、三人の魔女とマクベスが踊っている中、妊婦の女性から赤ちゃんが生まれたのを目撃。私はもう一度同じシーンを見る事ができたが、二回目は内容が違い、赤ちゃんのシーンはなかった。後で友達からは、二回目を私が見ていた頃バーコーナ―を行ったら、荒野のセットになっていて、そこに赤ちゃんが転がっていたそうな。。。怖っ

・晩餐会のシーン。私は2回見た。どの俳優さんを追っかけていても晩餐会の場所にたどり着くようになってるようで、ほとんどのアノニマス（仮面の観客）が広場に。各登場人物の表の顔と腹の中がわかるシーン。マクベスがかなり恨まれていることがわかる。マクダフ夫人ですら怖い顔でダンカン王をにらみつける。

・マクベス夫人がだんだんと精神的に不安定になっていき、最後の方ではバスタブにつかりながら手をこすり洗っていた、強迫的手洗い行為のシーン。マクベス夫人、この時全裸。だから入り口で年齢制限をしていたのね、と納得。

・物語の最後、アノニマス（仮面の観客）が広場に集められ、最後の晩餐会を目撃。マクベスは、予想通り、最後は殺害される。この時、全員が広間にいたのではなく、数人は中二階に誘導されたらしい。中二階にはメイドさんがいて、冷たい目でマクベスの殺害を見下ろしてたそうな。

翌日ふくらはぎパンパンの筋肉痛になりましたが、こういう舞台は初めての体験だったので、とても有意義な3時間でした！

確かに、とっても有意義な100ドルの使い道だったと思います。