ネコを日本からアメリカに連れていく~やることリスト

ネコを日本からアメリカに連れていく~やることリスト

日本の方が動物検疫が厳しいこともあり、日本からアメリカへペットを連れていくのは比較的簡単でした。(日本は狂犬病清浄国だが、アメリカは狂犬病があるため。)

逆を言えば、アメリカから日本に連れて帰る際は手続きが煩雑ですが、それについては別にまとめています。

→ アメリカ本土から猫を連れて帰る~輸入検疫の手続き まとめ

ここでは、日本からアメリカへ、特に「猫」を連れていく場合に事前にやることをまとめました。犬の輸送はブログとかでよく情報を見るのですが、猫についてはあまり情報が見つからず、渡航準備もある中一つ一つ確認して大変だったので、少しでも参考となれば幸いです。

 

手続き関係

以下の条件を全てチェックして、必要な書類を用意します。

  • 日本からの輸出条件
  • アメリカへの輸入条件(連邦政府が求める要件と、今回渡航するカリフォルニア州が求める要件の両方をチェック)
  • 利用する航空会社へ提示が必要な書類

日本出国条件を確認・用意

狂犬病の予防接種を受ける。

できれば、日本で2 回予防接種を澄ませて抗体検査結果を持っておくとよいと思います。

予防接種後、動物病院に抗体検査費用を払い、検査結果の連絡が来るまで待ちます。問題がなければ、抗体検査結果書類(英文)が出されますので、大切に保管します。

ちなみに、私の場合は、1 回目と2 回目の予防接種の間を30 日間空けないといけないところが、29 日だったため、せっかく抗体検査をしたけど認定されず・・・アメリカで予防接種を受け、抗体検査結果を取り直さなくてはならなっくなりました。これから接種される皆さん、必ず30 日間空けてくださいね!

 

動物検疫所にペットの輸出申請をする。

https://www.maff.go.jp/aqs/animal/index.html

NACCS (動物検疫関連業務) というシステムを用いて、オンライン上で申請可能です。ペットの輸出検疫の場合は、少なくとも 7 日前までの申請が必要です。

 

ペットの輸出前検査(輸出検疫)の予約をする。

搭乗日当日、搭乗手続き前に空港近くの動物検疫所で輸出前検査を受けに行き、『輸出検疫証明書』を貰う必要があります。

この『輸出検疫証明書』は、日本にペットを再び連れて帰る際に必ず必要なので、日本に帰国する時まえ原本を大切に保管ください。

 

輸出前検査(輸出検疫)時に必要な書類を用意する。

輸出検査申請書 が必要になりますので、必要な項目を埋めてプリントアウトします。

私の場合は、健康診断書は必要でなかったので用意しなかったです。

 

アメリカ入国条件を確認・用意

カリフォルニア州に猫を連れていく場合、結論としては特に必要な書類もなかったです。条件によって違う可能性があるので、渡航前に確認したことを以下にまとめました。

USDA APHIS (アメリカ農務省管轄動物検疫所) の要件

猫をアメリカ本土へ輸入する場合は、特段必要書類はないことを確認しました。(2020/03 時点)

詳しくは、以下を参照ください↓

‘Pet Travel – Bringing Cats into the US’

 

CDC (米国疾病予防管理センター) の要件

USDA APHIS 同様、ペットの猫をアメリカ本土に連れていく時は特段の書類は必要ないとの事(2020/3 時点)。ただし、州によっては狂犬病予防接種証明証がい必要なところもあるので、訪問地の州、現地保険機関に確認が必要です。

詳しくは、以下を参照ください。

CDC: ‘Bringing a Cat into the United States

在日米国大使館・領事館『米国への持込品に関して

 

カリフォルニア州の要件

アメリカの場合、連邦政府とは別に各州の入国条件の設定も確認が必要です。

カリフォルニア州の場合は、CDFA (California Department of Food and Agriculture) からチェックできます。

カリフォルニア州では、ペットの猫の輸入の際には健康状態が良好である事が求められますが、書類は必要ないです(2020/3 時点)。

航空会社にペット輸送の手配

JAL

機内持ち込みができず、貨物扱いとなりますが、同じフライトに乗せることできます。

検疫所で輸出前検査(輸出検疫)時にもらう『輸出検疫証明書』と、輸出前検査(輸出検疫)で見せた書類があれば問題なかったです。

貨物室内に猫を乗せるには、スペース確保のため事前予約が必要です。電話でリクエストするのがいいと思います。費用は40,000 円(日本から)、アメリカからは 400 ドルです (2020/03 時点)。

輸送に関して規定が細かく決められているので、詳しくは以下のページを確認ください。

JAL 『ペットをお連れのお客さまへ

ANA

機内持ち込みができず、貨物扱いとなりますが、同じフライトに乗せることできます。

検疫所で輸出前検査(輸出検疫)時にもらう『輸出検疫証明書』と、輸出前検査(輸出検疫)で見せた書類があれば問題ないと思います。

貨物室内に猫を乗せるには、スペース確保のため事前予約が必要です。電話でリクエストするのがいいと思います。費用は40,000 円(日本から)、アメリカからは 400 ドルです (2020/03 時点)。

輸送に関して規定が細かく決められているので、詳しくは以下のページを確認ください。

ANA 『ペットをお連れのお客様 [国際線]

ユナイテッド航空

小型犬や猫は、前の座席下に収納できるサイズの旅行用ケージに入れておけば、エコノミークラスのみ機内持ち込みできるそうです。事前予約が必要です。電話でのリクエスト。必要書類は要確認。

機内持ち込みできないサイズの場合、別途貨物として輸送(『ペットセーフ』というサービス名)するサービスを提供していますが、国際線の場合は必ず国際ペット・動物輸送協会(IPATA)公認のペット輸送業者を通して予約しないといけないようです。IPATA 公認ペット輸送業者は、こちら から検索できます。

詳しくは、以下のページから確認できます。

ユナイテッド航空『動物の輸送

デルタ航空

小型犬や猫は、前の座席下に収納できるサイズの旅行用ケージに入れておけば、エコノミークラスのみ機内持ち込みできるそうです。事前予約が必要です。電話でのリクエスト。持ち込みの場合、手数料は200 ドルだそうです(2020/03 時点)。必要書類は要確認。

機内持ち込みできないサイズの場合、別途貨物として輸送(『デルタカーゴ』というサービス名)するサービスを提供していますが、国際線の場合は必ず国際ペット・動物輸送協会(IPATA)公認のペット輸送業者を通して予約しないといけないようです。IPATA 公認ペット輸送業者は、こちら から検索できます。

ちなみに、12 時間を超えるフライトでは恒温動物(犬猫など)の預かりは不可とのことなので、アメリカの訪問地によってはダメな可能性あり。

詳しくは、以下のページから確認できます。

デルタ航空『デルタ航空でのペットの輸送について

 

猫のケージ(クレート)などの準備

手続きと並行として、猫のクレートの準備も必要です。

航空会社ごと、機内持ち込みかどうか、でも必要なクレートが変わるようなので、乗せる航空会社と確認をしたあとに用意するのがいいと思います。

私は、昔JAL で働いていた友達の「JAL でペット事故を聞いたことがないよ」の一声で、JAL に依頼しました。

  • クレート
  • ペット用トイレシート
  • タオル
  • あったか毛布
  • クレートの上にかぶせる毛布(昔、洋裁の仕事をしていた叔母が作ってくれました)

用意したクレートだけだとこんな感じ↓です。

毛布をかぶせて、こんな感じ↓で持ち運びました。

機内もそうですが、建物内は結構冷えることがあるので、猫が寒い思いしないようにカバーを準備しました。カバーをかぶせると、外が見えないので猫ちゃんも落ち着いてて、そういう意味でも用意してよかったです。

クレート内は、トイレをした時のためにペットシート&タオル、寒さ対策のあったか毛布、水少量を入れておきました。

 

カバーなのですが、今まで数回載せたところ、カバーを全体にかけてても何も言われなかった時と、猫の顔が見られるように(一部もしくは全体を)外してくれ、と言われた時と対応が分かれました。

 

最後に

当日は、搭乗手続き前に動物検疫所に行って手続きをすれば、晴れて猫ちゃんも出国ですね。検疫では必ず原本が必要なので、お忘れないように行ってらっしゃい。