アメリカ本土から猫を連れて帰る~輸入検疫の手続き まとめ

アメリカ本土から猫を連れて帰る~輸入検疫の手続き まとめ

アメリカ本土から日本へペット連れて帰る際は、いくつも要件があるので注意が必要です。不備があると、日本の空港検疫所に係留検査のため留め置かれる事になります。

私自身、なかなか最新の口コミが得られず、情報を得るのに結構な労力を割きました。帰国直前でただでさえ慌ただしい中での手続きだったので、「いつまでに」「どこで」「何を」やらなければいけないか、がまとまったものがあると有り難かったなぁ、と思いましたので自分の経験をまとめます。

これからペットを連れて帰る方のため、お役に立てば幸いです。

輸入要件の確認

アメリカ本土からペットの猫を連れて帰る際の要件は、 以下のリンク先をよく読んでください。アメリカは、指定地域外からの輸入になります。

動物検疫所犬、猫の日本への入国 (指定地域以外編)

アップデートがちょくちょく入るようですので、必ず最新状況をご自身でチェックください

大まかなフロー

以下が、ペットの猫の輸入手続きのポイントを押さえたメモ書きです。上述してますが、細かい点は必ずご自身でご確認ください。

①マイクロチップを埋め込んである事を確認する。

②狂犬病予防接種を二回受ける。

一回目と二回目は30日以上あけて接種します。

この時、接種証明書 (Rabies Vaccination Certificate) も貰うとよいと思います。理由は、帰国前にアメリカ政府のサインを貰いに行く際に必要になるためです。

③狂犬病抗体価の証明書を入手する。

狂犬病抗体検査の証明書原本は大切に保管し、日本まで持って帰ってください。

私の場合は、動物病院の方が手続きを全てやってくれました。施設から動物病院に結果が届いた段階で連絡が来ました。採決から証明書が届くまで 1 か月ほどかかりました。

アメリカで検査を行う場合、日本の指定検査施設で行われる必要があります。もし動物病院側から聞かれた場合、対象施設は こちら で確認できます。

以下の記事も併せて見てみてください。

→ アメリカで猫の狂犬病抗体値 検査を取得

④-1 抗体検査用の採血をした日から入国日まで、180日以上経過する。

この要件を満たしていない場合、日本到着時に係留される事になります。

帰国が決まってから証明書を取得するとなると、180 日要件は厳しいですよね。帰国が決まってから焦りたくない、という方は帰国が決まってなくても証明書を取得されとくとよいと思います。

④-2 日本到着日の40日前までに、到着する空港の管轄の検疫所に事前に届け出を行う。

届け出は、NACCS (動物検疫関連業務) でオンライン上で申請を行い、届出受理書をフライト前に発行してもらう。

初めてNACCS を利用する人は、こちら。アカウントを持っている人は、こちら から。

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ここまでは、日本の動物検疫所のサイトにまとまっているので問題なくできました。問題は、ここからです↓

⑤Form AC (2020/3時点) を動物検疫所のウェブサイトより入手し、埋められるところを自分で埋めて印刷する。

動物検疫所のウェブサイト より入手し、印刷する。病院側で用意してくれることもあるそうですが、私は時間がなかった事もあり、自分で用意していきました。

⑥出国直前に輸出前検査を受ける (出発10日前以内)。

Form AC を動物病院に持っていき、獣医さんに’Clinical Inspection by Veterinarian’ の欄にサインをもらう。サインはUSDA (アメリカ農務省) 認定医から貰わないといけないので、動物病院のアポを取る際に要確認。

動物病院にアポを取る際にUSDA 認定獣医がいるか確認する方法と、USDA に自宅近くの認定獣医を教えてもらう方法があり。USDA に確認する場合は、こちら のサイトの ‘NVAP Coordinator’ から担当者を探し、電話かメールする際にZIP Code (郵便番号) とCounty (郡) を伝える。

できれば、サインを貰ったものをスキャンして日本の検疫所の方に事前チェックして貰った方がいいです

⑦Form AC にエンドースメント (裏書) を貰う(できる限り出発2日前)。

エンドースメントを出してくれる USDA のオフィスは、 こちら から検索できます。

2020/3 時点で、シリコンバレーに住む人はおそらくサクラメントが担当地区になると思いますが、念のため手続き前にオフィスに電話をし確認を取りました。とても新設に対応してくれましたよ。

手続きは、直接オフィスに行くのと、郵送とありますが、私たちは時間の関係で片道2時間かけて行きました。

必要書類は、

  • Form AC 原本:獣医による輸出前検査(プロセス⑥)まで完了したもの。日本での検疫の際に原本が必要になるので、必ず原本を持っていきます。
  • 狂犬病予防接種証明証(ワクチンの会社、ロット番号、有効期間がわかるもの)
  • 狂犬病抗体検査の結果
  • 手続きにかかる費用:120 ドル。現金は不可。クレジット/デビットカード、チェックで持っていく。
  • 郵送の場合は、返信用ラベル(Pre-paid のもの)

最新の必要書類は、こちら でオフィス検索をすると出てきますので、最新情報を確認してください。

何も問題がなければ、書類を提出してから20~30分程度でエンドースメントがもらえます。

できれば、サインを貰ったものをスキャンして日本の検疫所の方に事前チェックして貰った方がいいです。

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⑧必要書類(原本)を持って日本に出発。

日本で輸入検疫を受ける際に必要な書類を最終確認しましょう。特にForm AC と狂犬病抗体値証明証は原本が必要です。

⑨日本に到着したら、動物検疫所で輸入検査を受ける。

到着したら、荷物をピックアップ後に輸入検疫を受けます。

手続きに問題がなければ、20分くらいで検査終了です。

最後に

手続きには要件が多く、すごく労力がかかります。実際、⑥出向前検査と、⑦エンドースメント、の2点は帰国直前の手続きなので、ものすごく大変でした。

ですが大切なペットと一緒に帰るため、ペットのストレスを少しでも減らすため、皆さん頑張ってください!